焼き芋隊長@幼稚園
焼き芋隊長@幼稚園
毎年恒例の近所の幼稚園へ、焼き芋を作りに行ってきました。焼き芋隊長として、今年で5年目です。
園児達が園内で作ったサツマイモを、これまた園児達が集めた落ち葉で、焼き芋にします。
できたての焼き芋を、熱い熱いと小さな手の中で分け、恐る恐る口の中へ。
やがて、美味しいぃーと喜びながら、ほおばっていきます。その園児たちの笑顔や歓声が、焼き芋隊長の至福の時間です。
さて、「喰う」「食べる」「いただく」どれも食事を表していますが、違いはあるのでしょうか?
「喰う(くう)」の語源は「くわう」「くわえる」です。獣が獲物を口にくわえ、くらいついている、そんな姿でしょう。
「食べる」の語源は「たまわる(賜る)」、そして古語の「たぶ(給ふ)」、給食の給の字を書きます。届けられた、賜ったということです。つまり食べ物がこの食卓にのるまでには、多くの人々のはたらきがあったということです。そこで人として、食べ物に感謝をし、それを届け、作ってくださった人々への感謝の心が込められています。
「いただく」とはいのちをいただくということでしょう。「食べる」ということには「殺す」ということも含まれるのです。同じいのちなのに殺して、申し訳ない。そしてそのいのちをいただいていく。「いただく」そこにはいのちと人々への感謝に加えて、罪と慚愧(ざんぎ)の心があります。
わたしたちは、いのちをいただいてしか生きてゆくことはできません。食事は私たちのいのちを支える大切な日常です。それをあたりまえに過ごしてゆくのではなく、そこに感謝と慚愧の気持ちを持つことが、人として忘れてはならないことでしょう。